こんにちは。3回生になりました、江島慶俊です。
SARP vol.16にて、演者として関わらせていただくことになりました。
今回のSARPは、「木ノ下歌舞伎」主宰である、木ノ下裕一さんと、本学准教授・演劇コースメジャーコーディネーターである西村和宏先生とのタッグでの演出となります。
どんな作品に仕上がるのか、ワクワクしております。
さて、稽古場の様子ですが、
今回の作品の題材は、「平家物語」だと知らされております。
みなさん学生時代に多少は勉強するであろう、
平安時代の大勢力、平家の、繁栄と滅亡を描いた物語ですね。(私はなぜか勉強した記憶がありませんが…)
題材にするとなると、知らないわけにはいきません。改めて、平家物語、というか、げん源平合戦からその周辺の時代背景まで、まずは学習です。芝居より先に、お勉強です。
私たちのため、木ノ下さんはなんと、稽古場で「平家物語」についての講座を開いてくださいました。
さらに、源平合戦題材の歌舞伎「義経千本桜」の映像を皆で鑑賞。
さらにさらに、少し昔の大河ドラマ「新・平家物語(総集編)」も鑑賞。
全て木ノ下さんの解説付きです。至れり尽くせり。
平家物語について、勉強した記憶のない私でしたが、この講座や映画鑑賞を通じて、どんどん興味が湧くようになりました。源平合戦、長き歴史の中での、男達の戦い。ロマンですね。
ある日、「源氏派?平家派?」といった話題が上がりました。
当時武士2大勢力のうち、どちらが好きかと聞かれると、なかなか難しいものです。
戦の最中でも、貴族としての振る舞いを忘れない、平家も好きですし、
最後の最後まで、打倒平家を貫き通した源氏も好きです。
また、武将各々に深いエピソードがあったりして、なかなか選べません…。
強いて言うなら、幼少時代、鞍馬寺に居たころの、源義経が好きです。
寺生活する一方、天狗(実は源氏側の武士という噂)と修行しながら、山の中で成長し、でも、自力でお母さんのとこに会いに行っちゃうっていう、(諸説あり)強くてもやっぱり子どもなんだなーってとこが好きですね。
話は変わりますが、源平合戦中の子どもらが、結構不憫でなりません。
大人の事情で誘拐されたり、母親と離されて僧になったり、極寒の中、自軍とはぐれぼっちになったり、入水したりと…
でもそれだけ、激しい戦いだったのだなと感じます。ロマンですね。
稽古場では、平家物語原本のテキストを台本として、読んでみたりしています。
言葉遣いの難しいこと。単語の意味も、現代語訳がないと読めません。これまた木ノ下さんの解説で、テキスト1つ1つを読み解きながら、台本を読み進めていきます。
読んでみると、この題材が、難しい題材であると感じます。
人物は850年近く時代が違う、戦時中の、諸説ある人物像を私達演者は想像し、演じなければなりません。
題材について知り、人物像を想像、共有することが、今回の創作活動の課題になりそうです。
がんばっていこうと思います。
江島慶俊