お天道様は見ている

四国学院大学 身体表現と舞台芸術マネジメント・メジャー 8期生 卒業公演企画始動。

 

演出の江島慶俊です。

タイトルはまだ未定ですが、8期生一丸となって作品創作中です。

作品の題材は 

W・シェイクスピアマクベス

17世紀に執筆された、世にも有名な古典戯曲です。

 

【あらすじ】

 

スコットランドの武将マクベスは、荒野で出会った三人の魔女の奇怪な予言と、激しい夫人につき動かされ、かねてからの野心を実行に移していく。

王ダンカンを自分の城で暗殺し、王位を奪ったが、その地位を失うことへの不安から次々と罪を重ねていく……。

ちくま文庫 「マクベスシェイクスピア全集3 裏表紙より~

 

シェークスピア四大悲劇の内の一作品。シンプルな構成ながら人間の本質を追求した作品を、私達8期生が読み解き、解釈し、再構成。ノトススタジオにて上演します。

 

さて、個人的なエピソードですが、私は幼い頃よく母親に言われてきました。

「じいちゃんが見てるからね」

祖父は私が生まれた時には既に他界していました。しかし母親が言うには、祖父はどこかから私のやること全て見ている。だから悪いことをすればその分自分に返ってくるし、良いことをすれば何かあっても護ってもらえる。私は素直に信じ込み、それなりに真面目に生活してきました。見られてると思うと悪いことはできないものです。俗にいう、「お天道様は見ている」という考え方ですかね。

そして「マクベス」の物語にもこの考え方は当てはまると思いました。

演出である私がこの戯曲を扱う際に根底に置きたいのは罪意識。中でも「誰かに見られてるかも」「いつか罰が下されるのでは」という感覚です。バレてやいないか?もしバレているとするならば、罰を下すのは誰か?知人や友人、恋人や親族、神様や亡霊、怨念かもしれない。そう考えながら罪に怯えて生きる日々は、まさに生き地獄なのではないのでしょうか。

みたいなことを考えながら演出します。

 

稽古場の雰囲気と言えば、まだ発展途上という感じです。

悪い意味ではなく、つまりは常に成長を続けているということです。練って練って練りまくり、きっと最後には一つになって、良い作品になると私は信じています。

とは言え本番は2月末。まだまだ時間がありますし、焦らずゆっくり良い作品を皆で創作していきます。

 

そういえば最近寒さが増してきました。秋も終盤、もうすぐ冬がやってきます。

皆さんお身体にはどうかお気を付けくださいませ。では、これにて。

今後とも当ブログをご贔屓に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ワークインプログレス 舞台

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ワークインプログレス 舞台その2 これから変わっていきます

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ワークインプログレス 舞台その3 本番はまた違う舞台をお見せできるかと