皆様おはようございます!
演劇コース4回生の大平峻世です。
先日はSARPvol.19『S高原から』の初日。
ご来場いただき誠にありがとうございました。
感染症対策に伴い様々なご不便をおかけしていますが、私たちにとって初日を迎えられたことは、ある意味では奇跡、非現実的なことのように思えました。
演劇がしたいから、する、できる。というほど簡単な構造で公演がうてるわけはなく、いろいろな人たちの尽力によって幕が上がったのだと改めて、終演後に思いました。
『S高原から』はサナトリウムを舞台にした作品です。
登場人物は、入院患者、来訪者、職員(医者、看護師)の3種類で、僕は入院患者です。
僕自身は入院経験はありませんが、どういう気持ちなんだろうと想像しています。
新しい社会、新しいコミュニティで、自分と同じ境遇の人たちが同じ場所に集まって、時を過ごして。
その中で過ぎる時間は、下にいる僕たち、入院していない僕たちとどう違うのでしょうか。
時の流れの捉え方は人によって様々でしょうし、自分の周りに流れる時間を肯定できるかも、その人次第だと思います。
もしかしたらその時間は、誰かにとって、生き生きとした時間かもしれないし、死んだような時間かもしれません。僕たちは一生のうち、何度死に、何度生き返るのでしょうか。
演出の山内健司さんから聞いた話だと、フランスでは専ら千穐楽の打ち上げはなく、初日乾杯がメジャーらしいです。作品が生まれた日をみんなで祝うため、とのこと。
『S高原から』は先日、お客様のご来場によって、生まれました。この作品も時の流れに身を任せながら姿形を変え、残りの日々で変化していきます。
今日はどんな『S高原から』になるんだろう。
ワクワクしています。
ぜひ、作品と私たちの成長を見守ってください。
素敵な一日を。
アーティスト・イン・レジデンス・プログラム(SARP)vol.19
『S高原から』
出演
江島慶俊 太田奈緒 大平峻世 野久保弥恵 堀慎太郎
稲垣真悠 大瀬戸正宗 川畑菜美 吉本美佳
木村伊蕗 椙田航平 福島優菜 松下朋花 安田有里
京谷朋 福家雄介
会場
四国学院大学ノトススタジオ
日程
2020年12月
17日(木)19:00
18日(金)19:00
19日(土)14:00
20日(日)14:00
※受付開始は開演の40分前、開場は開演の30分前
本公演は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、客席を減らしての上演となります。
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