SARP20回記念公演、開戦(に向けた準備を始めました)!!

ご無沙汰しております。皆様いかがお過ごしでしょうか。

最近暖かくなってきまして、4月なんだなあと当たり前のことを感じております。出会いと別れの春。尊敬する先輩方のご卒業もあり、キラっっキラの1回生のご入学もあり(おめでとうございます!)、演劇コースも新たな仲間が増えました。今年度もノトススタジオでの公演をどうぞよろしくお願いいたします。

 

先日アトリウムコイノスにて上演されました『平家物語 Performance』、全公演無事に終了いたしました。ご来場いただきました皆様誠にありがとうございました。

こちらの方にも私出演させていただいたのですが、今思い返すと熱い日々でした。短い期間だったので、風のように過ぎていきましたが…。この作品は2019年にSARPvol.16として上演された『平家物語 REMASTER』のシーンを再構成したもので、2019年の初演にも参加させていただいた私にとっては、懐かしく心躍るとても楽しい時間でした。
ありがたいことに、多くの方にご好評いただきました。この状況下で演劇を創り、観てもらえる環境がどれだけ幸せなことか改めて感じた公演でもありました。

前置きが少し長くなりましたが…

 

 SARP20回記念公演、稽古場ブログ、はじまります!!!

本日より当ブログにて本番までの軌跡を出演者・スタッフが綴って参ります。どうぞよろしくお願いいたします。

今回のSARPですが、20回記念公演として、SARPvol.16『平家物語 REMASTER』でも監修・補綴として作品を共に創ってくださった木ノ下裕一さんが再度本学准教授の西村和宏先生・阪本麻郁先生とタッグを組み、演劇作品の創作を行います。胸熱です。在学中にこのような形でまた木ノ下さんとご一緒できるとは思っておらず、出演させていただけることとなり純粋に嬉しいです。私はスタッフの勉強もしたいと考えているので、大体どの公演でもオーディションを受けるか悩むのですが、即決でしたね。

それは置いといて、今回座組一同は義経記という作品に挑みます!
公演情報について、近日中には発表されるかと思います。『義経記』は【ぎけいき】と読み、作者不詳の物語です。『平家物語』に基づき、義経の生い立ちと没落が各地の伝承や能などをもとに書き加えられた作品であるため、『平家物語』の続きあるいは対となる作品でもあります。そんな『義経記』挑戦の“道行”を本日よりブログに公開していきます。

 

そういえば、名乗るのを忘れておりました。4回生になりました大瀬戸正宗です。
恐れ多くも稽古場ブログの先陣を切らせていただきます。

さて、先日はチームを4つに分けての義経大プレゼン大会が開催されました。各チーム分担して、義経の生涯について徹底的にリサーチしたものをプレゼンするというものです。私2019年のブログでも同じようなこと書いたかもしれないんですが、座組みの皆さんのリサーチにかける熱量がすごいんです!本当に!私も負けていられないなあと思うんですが、情報をインプットするのって想像以上に難しいんです。特に、今回のような歴史や伝承に関しては、様々な情報がありすぎてまとめるのも一苦労です。でもその点に関して、他のチームや人から受けるレクチャーは、一度その人が飲み込んでまとまったものを教えてもらえるので、ただ情報をぶつけられるよりわかりやすくていいですね。どのチームも本当に良い発表でした。人と共通のテーマについて調べてお互い盛り上がれるって楽しいですね。
発表なので当然ですが、一度飲み込んだものをアウトプットしなければなりません。今回はその作業の難しさを痛感しました。演劇を創作する際も同じことが言えるかもしれませんが、手に入れて整理した情報から使うものや情報を出すための方法を最終的に自分で選ばなければいけません。その作業を通しているからこそ、そこに個性や好みなどが見え、面白いと感じるのかもしれません。演劇とは違った形ですが、作品づくりのプロセスを体験しているような感じで、良い勉強になりました。

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ここからはいよいよお芝居の稽古に入っていくかと思われます。とても楽しみです。
古典を扱う上で、自身との距離がどう考えても遠い言葉が複数登場しますが、それらを自らの口から発することができる喜び。これは古典のお芝居をやらないと味わえない体験かもしれないなあと思いながら、日々過ごしています。

過去の人間がどのようなことを考えていたのか、当然知ることはできません。だからこそ最終的にはインプットした情報をバックボーンに、自らの想像も含めて役として存在する必要があると考えています。その作業を、時間も超える役と自分との距離を、今は楽しみたいと思います。

と、偉そうなことを言いましたが、こんなことを言ったりするのはブログだからです。(笑)
4年生になったとてまだまだまだ未熟者の私なので、皆に追いつけるよう走って進みたいと思います。もしかしたらノトスで舞台に立てるのも最後かもしれないので、できることはすべてやって、悔いの残らないよう頑張ります。(もちろんどの公演でもそう思って取り組んでいるつもりですが…)

 

長くなってしまいました!ここまで辿り着いた方、すごい。最後までありがとうございます。
では、今回はこの辺で失礼します。次回以降のブログには、不定期で担当がそれぞれの「義経記」や「平家物語」に関する人物や出来事などなどの【胸熱ポイント】を書いてくれますので、そちらもぜひお楽しみに〜

 

SARP20回記念公演、何事もなく皆様にお届けできることを願って、来たる開戦(公演日)まで粛々と、しかし熱量もしっかり持って取り組んでいきます!!

では、気合を入れたいと思います。今は部屋に一人なので、ぼそっとつぶやきます。

 

スウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…(息を吸う音)

 

………


ガンバルゾー、オー。

 

では、またどこかで。