一区切り

こんにちは!

4回生の小林明葉です。

この言葉を打ちながら、自分のことながらもう4年目かと時の流れの早さを噛み締めております。

少し前に春が来たと思ったら、あっという間に5月になって、そしたらもう梅雨入りして、と思ったら真夏のように日が差して。本当に目まぐるしく季節が巡っています。着いていくのが精一杯です。

 

 

さて、昨日のこととなりますが、ノトススタジオでの公演は千穐楽までの5ステージを無事に走り切ることができました…!!!

 

ご来場いただきました皆さん、応援してくださった皆さん、本当に本当にありがとうございました。

 

コロナ禍での公演は回数を重ねても、やはりまだ気持ちの部分でも慣れないことはあります。それでもみんなで演劇ができること、お客さんに直接観劇してもらえること、拍手をいただけることが当たり前じゃなくてどれだけ幸せなことかをこんなにも感じられるのは、この状況だからかなとも感じます。忘れちゃいけないなと思います。

 

終演後、片付けの作業のときに、劇場内から外に出ました。そのときの景色がすごく綺麗で。日差しが雲間から差してキラキラ輝いて、隙間から見える青も、照らされる緑も、元気に横切っていった小鳥たちも。ただ道具を運ぶために、毎日のように通ってる大学内のほんの少しの道を歩いただけなのに、私達は生きてるんだなと胸がきゅっとなってしまいました。目に焼き付けておきたいと思った景色でした。

なんだか4回生になったからか、歳のせいなのか、忘れたくないなと不意に寂しくなることが多くて困ってしまいます。こんなに私の周りには特別なものがたくさんあったのかと、大切になって泣きたくなってしまうくらい。

今回『義経記REMASTER』という作品に出演できたこと、キャスト・スタッフ問わず作品に関わった全ての人達と出会えて、1つの作品をつくってきた日々は本当にかけがえのないことなんだなと感じます。

 

また前作で『平家物語』を扱ったときと同様に、『義経記』を題材に作品をつくるということがなければ、私は人生で一度も読まないままだったかもしれません。今回演じさせていただいた「郷御前」のことも、私は読んで調べるまで知りませんでした。

原作を読んで、台本を読んで、より一層登場人物みんなに思い入れが強くなって、大好きになって。絶対に最期の瞬間まで精一杯生きる、生きなきゃって、日常で生活している時間よりも生きることに必死になった気がします。

そしてこういった古典や昔からある物語は、実際にいた人物が描かれていることも含めて、ものすごく多くの人の思いや念が込められているということを聞きました。

私達はかつて必死に生きていた人達に、想いを託していった人達に、少しでも想いを重ねて届けることができたかな。

今を生きる人達に、その生き様を身をもって伝えることができていたら幸いです。

 

長々と書いてしまいましたが、ここまで私の拙い文章を読んでくださりありがとうございます。どうも言いたいことをまとめるのが苦手でして…

 

そしてそして、全部終わったかのような文章を書いてしまいましたが、また今週から稽古も再開します!

 

延期になってしまった内子座公演。

まだ日程は決まっていませんが、必ず、さらにパワーアップした『義経記 REMASTER』を多くの人にお届けできるように、一同誠心誠意頑張ります!!

 

コロナ禍が1日でも早く落ち着きますように。どうか皆さんも季節の変わり目でもありますから、お身体には気をつけてお過ごしください。

 

改めまして、ノトス公演にご来場くださいました皆様、本当にありがとうございました!!

 

またお会いできる日を楽しみにしています!

それでは!