空には月...朧の月...みえない

5月26日

私は部屋の電気を消して、アパートのベランダから『スーパーフラワー・ブラッドムーン』を一目見ようと夜空を見上げていたのですが...。

あいにく黒い雨雲がかかり続けて遂にはポツポツと雨が降ってきてしまい断念。

 

スーパームーン・・・大きな満月

フラワームーン・・・花咲き乱れる5月の満月

ブラッドムーン・・・赤く見える月

 

綺麗なのか禍々しいのかよく分からない想像を掻き立てる月の名前。どんな風にこの目に映ったんだろう。

 

ネットで調べてみるとこの月食

(魂を目覚めさせて変化を促す天文現象。この時期に力を解放し新しいスタートを切ることで、人生を変えるほどの影響が期待できる。)とあり、

見てしまったら何か自分の中の根幹が揺らがされてしまうような漠然とした恐怖を覚えたので、見なくて良かったのかもとも少し思います。

 

 

こんばんは。

本当にお久しぶりにこのブログを書かせていただきます。

演劇コース6期生、卒業生の高橋なつみです。

大学の初SARPの時に一緒だった同期の池田友里ちゃんとまた一緒にやれた事、個人的にすごく嬉しく思ってます。

 

 

義経記 REMASTER』

SARPの20回記念公演、本当に嬉しいことに卒業してもまた関わらせていただけて幸せでした。

 

ご縁を作っていただき、無事にノトススタジオ公演の千秋楽まで迎える事ができて、現在、雨模様のベランダで文章を打ちながら様々な感情と向き合っています。

 

 

千秋楽の日は23日でー今は日を跨いで27日

なのでもう4日ですか。

 

早いなぁ。

あっという間。

毎日、義経記ロスを起こしてました。

早く皆に会いたいです。

 

 

思えば稽古が始まった時、

まだ登場する人物の事もよく知らず、義経様の事さえ本当に少ない知識しか無くて、でも、『平家物語 REMASTER』からの方々の知識量はものすごくて、

「スタート地点から遅れてる!まずい!ひええ!」と私はひとり焦ってました。

 

開催された勉強会の皆さんの発表を聞きながら、もっともっと頑張らないとついていけないぞと更に焦る日々も続きました。

 

しかし、働いてから遅れて稽古に参加する私に、座組みの皆さん(全分野の方々)が色んな情報を共有してくださって、毎日色々と教えてくださって。

あぁ、なんて優しいのか。なんて素敵な座組みなんだろうか。好きだなぁ。

段々と、日々の不安は無くなっていきました。

 

 

新鮮だった稽古は、摺り足です。

毎日、脚本の稽古の前にノトススタジオを2周する。

摺り足ルーティンで集中力を高めていく。

木ノ下さんが

「研ぎ澄まされた状態でお稽古に」と仰ってた感覚。

 

参加できない日もあったのですが、やるのとやらないのとでは稽古にいる自分の状態が全然違うことに驚いた。

 

腰をしっかり落として

大地をちゃんと踏み締めて

自分の軸をピンと張って

前を見据える

 

劇場に舞台を組んで本番間近になると、全体でこれをやることはできなかったけれど

稽古前に少しやると『舞台に居れる』状態になるので、裏でちょこちょことやってました。

何しろアガってしまうタイプなので、落としておくってのは本当にいいですね。

 

 

でも腰を落とすって加減も難しいですね。

本番、静御前の舞で腰を落とす所があるのですが、千秋楽にたぶんかなり全力で腰を落とした為か、膝痛と闘っています。

(とんでもなく痛いわけではないので大丈夫です)

(むしろ膝をもっと鍛えて、もっと腰を落として舞いたいですって意気込んでます)

 

 

本番が明けてからは

毎公演、作品を届けられる喜びを噛み締めてました。

 

誰が悪いわけでもないけれど、世の中にも私自身の中にも様々な事が起こり、演劇を続けられる事や作品を届けられる事が、自分にとっていかに大事で幸せな事かと気付かされた今日この頃。

 

いらない人にはいらないかもしれないけれど、

私にとっては本当に大切な、誰かの人生を記憶すること。想像すること。

 

この作品は義経記に出てくる人々の人生を描いているけれど、

ノトスに足を運んでくださった方が義経に自分を重ねて涙を流したように、仲間の忠義に胸打たれたように、

実在してもしなくても、誰かの人生を記憶して想像することって、

例えば観た人にとっては自分と重ねて自分を孤独にさせないものであったり

例えばその魂(役)を独りにさせずに一緒に生きていけるんじゃないかと思うので、演劇というツールが私には必要なんだなって思います。

 

 

まとまらない私の思いを書いてしまいました...。スーパーフラワー・ブラッドムーンの力で頭こじ開けられてる感じもします。

(見えていないけれど)

 

 

ノトススタジオ公演、無事にお届けできてよかったです。

 

色々と大変な世の中ですが、足を運んで観劇に来てくださった方々に心から感謝しています。

 

そして木ノ下さん、西村先生、阪本先生、座組みの皆様、関わってくださった全ての方々、

本当にありがとうございます。

 

高橋はこの作品が大好きになりました。

内子座公演、本当に実現しますように。

その時まで邁進してまいりますので、皆さま、どうぞよろしくお願いします!!

 

なんだか詰め込んじゃって読みづらい文章になったような、、

ご容赦ください、、。

 

書き綴っていたら雨は止みました。

そうか、今日は皆に会える日でした。朝になる前に眠ります。おやすみなさい。