ただ愛するものを信じて

はじめまして。2回生の大喜多里奈です。
今回のオムツかぶれ公演では、舞台美術で関わらせていただきます。




今回の舞台美術の裏テーマは、「色」と「人の心」です。


「色」は使い方によって、様々な事を伝えることができるのではないかと私は思っています。



例えば今回の緑色のイメージは、品性、優雅さ。ひんやりとした温度。

赤紫のイメージは、肉体の内側や普段は目に見えないもの。

明るい水色は、爽やかさや清廉さ、快適さ。

深い茶色は、温かさや柔らかさ。




すべてがプラン通りにいくとは限りませんが、今回はあっと驚く美術というよりは、みなさんが作品から受け取れるものを、更に深めていけるような仕事をしたいと思っております。



ただ美しいものを作ることは訓練すれば誰でもできることですが、
ひとつの種から、深く深く根を張らせて、たったひとつしかない花を咲かせることは、容易な道ではありません。


ただ信じて、愛という血を作品に通わせ続けること。
私はそれが芸術だと思っています。




私はこの大学に入り、初めて舞台美術をプランしたとき、エス・デヴリンのような舞台美術家になりたいと思っていました。



彼女が手掛けるのは、戯曲を翻訳し、共に戯曲を書くような舞台美術。

それは演劇が行われる場所としての舞台美術ではなく、思考や感情、精神の記憶的空間です。




今回は写実と抽象の狭間で、モノ、色、形、から空間を表現しますが、
ただの「演劇が行われる場所」ではない、特別な空間にできたらなと思います。




まだまだ未熟な私ですが、周りの人に助けられながら、こうして演劇に関われていることを本当にうれしく思います。


今この瞬間を大切に🎵


みなさんが来て良かったと心から思える舞台になるように。


ご予約はこちらから!☺

劇団オムツかぶれ公演『キョウセイ』 | 公演・イベント | ノトススタジオ | 四国学院大学