【演劇コース授業紹介➀】
「身体表現と舞台芸術メジャー」「舞台技術・公演マイナー」「アーツ・マネジメントマイナー」「演劇ワークショップ実践マイナー」で行われている舞台芸術に関する様々な授業を写真とともにご紹介いたします。
「インテンシブ・ワークショップⅠ」
講師:安田雅弘
今回は、4月12日~15日の4日間で行われた安田雅弘先生による「インテンシブ・ワークショップⅠ*」の授業をご紹介します。
*インテンシブ・ワークショップⅠ:多彩な身体表現のプログラムに参加し、自己発見や他者とのコミュニケーション回路開発の方法などを学ぶ。とくに演劇に必要な身体表現は、今第一線で活躍中の演出家による集中的なワークショップを通して学んでいく。
[講師プロフィール]
安田雅弘(演出家、劇団 山の手事情社主宰)
1962年生まれ。早稲田大学在学中に劇団「山の手事情社」を旗揚げ。古今東西の戯曲を独自の演技様式《四畳半》で上演する作業は、国内だけでなく、海外でも高い評価を受けている。
この授業では、基本的な発声・早口言葉を用いたトレーニングを期間中毎日行いました。俳優として声を届けるためのトレーニングの方法と、それを継続して行っていくことの重要さを学びました。
その後、寸劇(短い物語)を4・5人のグループに分かれ、それぞれのチームで話し合いながら創作しました。
自分たちの身近にある問題をテーマに、登場人物たちの関わりとその中で起きていく問題について、会話をベースに展開し、5分ほどの発表にまとめていきます。
発表では、大学生や若者同士の関係や問題を、自身の人生や体験を基に、“リアルな演技”を追求しながら描きました。
発表後は、安田先生からのフィードバックがあり、自然に演じるテクニックや物語の展開についてのアドバイスをいただきました。
フィードバックを踏まえ、チームを入れ替え、2回目の寸劇創作を行いました。
各チームともに1回目よりも自然な演技について深く考えて発表に臨みました。
寸劇を使ったトレーニングは、安田先生が主宰する「山の手事情社」でも実践しているもので、今回は学生もその一部を体験することができました。また、リアリズム演劇における俳優の身体について考えるきっかけとなりました。
【学生の声】
福家雄介さん 3年生 身体表現と舞台芸術メジャー
何気ない身近な出来事が、1つの芝居になっていくのは、単純に面白かったですし、普段そういうものは気にも留めないで忘れていくことがほとんどなので、それがちゃんと作品として表現できたことがとても嬉しかったです。
村上桃菜さん 2年生 身体表現と舞台芸術メジャー
私は、この授業を受けて、身近にあることを想像力を働かせてリアルに表現することの難しさを感じました。
また、見る人の立場にもなって考えて、何がリアルでおもしろいのかグループで話し合いながらつくっていくことが楽しく、とても勉強になりました。グループでの発表を通して、色々な考え方や価値観に触れることができました。