授業紹介「インテンシブ・ワークショップⅠ(講師:鴻上尚史)」

【演劇コース授業紹介➁】


「身体表現と舞台芸術メジャー」「舞台技術・公演マイナー」「アーツ・マネジメントマイナー」「演劇ワークショップ実践マイナー」で行われている舞台芸術に関する様々な授業を写真とともにご紹介いたします。

 

インテンシブ・ワークショップⅠ」
講師:鴻上尚史

 

今回は、5月10日・11日の2日間で行われた鴻上尚史先生による「インテンシブ・ワークショップⅠ*」の授業をご紹介します。
*インテンシブ・ワークショップⅠ:多彩な身体表現のプログラムに参加し、自己発見や他者とのコミュニケーション回路開発の方法などを学ぶ。とくに演劇に必要な身体表現は、今第一線で活躍中の演出家による集中的なワークショップを通して学んでいく。

 

[講師プロフィール] 

鴻上尚史(作家、演出家)
1958年愛媛県出身。 早稲田大学法学部出身。1981年劇団「第三舞台」を結成。以降、作・演出を手がける。現在はプロデュースユニットKOKAMI@network、2008年に若手俳優を集め旗上げした「虚構の劇団」での作・演出が中心。これまでに紀伊國屋演劇賞岸田國士戯曲賞、戯曲集『グローブ・ジャングル』で第61回読売文学賞戯曲賞(2010年)を受賞。舞台公演の他にも、エッセイスト、ラジオパーソナリティ、映画監督、小説家、脚本家などとして幅広く活動。

 

この授業では、発声の理論など、俳優として土台となる部分から始まり、最終的には戯曲とどう向き合うかということについて丁寧にレクチャーしていただきました。

1日目は、簡単なゲームでのトレーニングや、土台となる発声の理論と方法についてご指導いただきました。

一見ただのゲームに見えるものでも、このゲームはどのような力を身に着けるためのゲームなのかということを都度説明していただき、トレーニングとして意識的に取り組むことができました。

発声についても、正しい発声の方法に加え、声のベクトルなど、鴻上さん自身の体験談を交えながらご説明いただき、実際に声を対象に飛ばすトレーニングも行いました。

2日目は、インプロゲームを使った演技のレッスンを行いました。嘘に見える演技と本物の演技の違いや、自身と役の距離をはかることの重要さなど、役を演じるということについて考える時間となりました。

最後にはこの2日間で取り組んできたトレーニングを振り返りながら、俳優の演技が、どのような理論によって支えられているのかということについて、スタニスラフスキー・システムを中心に解説していただきました。

演技の理論について体験的に学ぶ、貴重な経験となりました。

 

【学生の声】

安田有里さん 4年生 身体表現と舞台芸術メジャー

スタニスラフスキー・システムについての説明がとても勉強になりました。台本の読み解き方を細かく、丁寧に教えて下さったので、これまで疑問に思っていたことやモヤモヤしていたことがストンと腑に落ちたような気がします。
スタニスラフスキー・システムについても、発声・感情の状態についても、どれもこれからの日常で意識して実践していきたいものばかりでした。

 

土田倭也さん 2年生 身体表現と舞台芸術メジャー

このWSでは、演劇の理論とその実践について、丁寧に教えていただきました。
初日に行ったミニゲームでは、ただ「楽しい」だけで終わるのではなく、このゲームを通して身に着けてほしい力や目的を明確にしてくださったので、今後のためになるワークでした。発声では声を出すことによって振動し、それが体のどこかで共鳴する。今まで無意識だったものが意識的になり、新しい発見がたくさんありました。
短期間ではあったものの、新しいことを学び、そのことについて考えることの大切さを知りました。