授業紹介「演技基礎Ⅰ(講師:斉藤かおる)」

【演劇コース授業紹介③】


「身体表現と舞台芸術メジャー」「舞台技術・公演マイナー」「アーツ・マネジメントマイナー」「演劇ワークショップ実践マイナー」で行われている舞台芸術に関する様々な授業を写真とともにご紹介いたします。

 

「演技基礎Ⅰ」
講師:斉藤かおる

 

今回は、春学期を通して開講されている、斉藤かおる先生による「演技基礎Ⅰ*」の授業の一部をご紹介します。
*演技基礎Ⅰ:俳優として舞台に立つための声や体の基礎トレーニングを行う。俳優としての身体的訓練を時間をかけて行い、自分にあった声と体の運用方法を修得する。

 

[講師プロフィール] 

斉藤かおる(俳優・講師)
桐朋学園大学演劇専攻科卒業後、劇団「シェイクスピア・シアター」に10年在籍。「から騒ぎ」「じゃじゃ馬ならし」「夏の夜の夢」「マクベス」「ベニスの商人」他多数に出演。
愛媛県松山市東温市にて演劇・朗読講師。令和4年 市民中心型演劇【伊予の国シェイクスピア】企画・演出。

 

この授業は、俳優力の向上と維持を目的とし、日ごろから行うべき発声やストレッチなどの基礎訓練に加え、戯曲・インプロを使ったトレーニングを週4コマ行っています。(斉藤先生は毎週金曜日の授業を担当されています)

授業のはじめには、毎回ストレッチと発声練習を行います。

ストレッチでは、首や胸、股関節などを緩め、稽古に入る前段階として、短時間で効率的にウォーミングアップできる方法を実践しています。発声練習でも、何秒で吸う・吐くなど、息のコントロールを意識して取り組んでいます。

基礎訓練後は、シェイクスピアの4大悲劇のひとつ『マクベス』のテキストを一部抜粋したものを、斉藤先生が役を割り振り、実際に立って演じました。

魔女役・マクベス役を割り振り、普通の会話ではなく、観客に見せるためのセリフ回しとして、普段より出力の大きい演技を意識して取り組みました。

斉藤先生は以前、シェイクスピアシアターに所属。昨年度は、本学ノトススタジオで上演されたサラダボール公演『マクベス dialogue』で魔女を演じるなど、数多くのシェイクスピア作品にご出演されています。

 

【学生の声】

佐伯悠一郎さん 2年生 身体表現と舞台芸術メジャー

シェイクスピアなどの古典戯曲を演じることは、自分の中で難しいと思っていたのですが、斉藤先生の講義を通して楽しいと感じることができるようになりました。また、座ったままの読み合わせより、動きながら演じるほうがテンションも上がりやすく、感情も入りやすいことがわかりました。演劇に一番必要なことは、楽しむことなのかもしれません。