11月も半ばを過ぎ、いっそう寒さも増しましたね。
『コインランドリー マーメイド』初日まで約2週間。
みんなみんな頑張っています。
先日のノトススタジオでの作業を終え、ロビーに出たところで同期たちに会いました。
ノトススタジオからは台本や音照テクニカル作業をしていた10期たちが、SIPA横からはパンフレットやチケットなど制作関係の仕事をしてくれていた10期たちが、創造館からはせっせとタタキを進めてくれていた10期たちが。
各々が戦っていた持ち場をあとにして偶然同じタイミングでロビーに集まり、それぞれの進捗状況を共有し、労いあい、褒め合い、笑い合い。
ああ私たちこんなことが自然にできるようになったんだなあ。
10期、じゅっき。
愛おしくてたまらないなと、柄にもなくブログに綴っておきたくなるほど、良い空間と時間と関係性の上で私たちは創作に励んでいます。
なんだかひらがなで書きたくなる、じゅっき。
キラキラしてない、ただひたすらに泥臭く。舞台の上であんなに豊かに輝ける人たちが、こんなに地道に一途に毎日生きていることを、私は同じ同期として誇りに思います。
思うからこそみんなに知ってほしい、でもみんなに知ってほしくない、秘密の10期の姿です。
1回生の時からこうだったわけじゃありません。
私は入学当初みんな敵に見えていました、気を付けないと自分が埋もれてしまうと、自分がなくなってしまうと勝手にヒヤヒヤ。
けれどそれは少し違っていて。
関わっていくことで私は自分自身がちょっとずつ分かるようになりましたし、私と関わったことでみんなも1回生のときよりもっとたくさんの自分の一面を見つけられているのではないかと、もはや自信を持っています。
4年間すこーしずつお互いを知っていって、というか、演劇って本当にひとりでは創れないものだから、お互いのこと知らずにはいられない状況がたくさんあって、今に至ります。
知りたくないこともあったかもしれない、だけどもそれも含めて私だしあの子だし。
まだまだ知らないこともあると思うし、そういう部分はこの先ずっと知らないままでいる可能性だって大いにある。それもまた良い。
私たち10期の “いま” が詰め込まれた『コインランドリー マーメイド』を、どうぞ楽しみにしていてください。
私たち10期も、本当にほんとうに楽しみです。
さてさていつもの悪い癖で長くなってしまいましたが、ここでお知らせ。
次回のブログ担当は、松下 朋花(まつした ほのか)さんです。舞台美術担当!
みんなは親しみを込めて「まつした」と呼びますが、私だけは一回生のころから変わらず「ほのちゃん」と呼んでいます。
初めて会ったとき楽屋通路の端っこ箱馬にじっと座ってモニターを見ていた彼女にビビッときた私は、みんなが「まつした」呼びなら誰も呼んでいない下の名前で呼ぼうと決めました。
4年間「ほのちゃん」で貫き通しています☺️こんなに仲良くなれて嬉しい。
初めはあまり喋らない印象だった彼女は(そこもまた良さではあったのですが)、今では一番止まらないんじゃないかというほど楽しそうにお喋りしてくれるようになりましたし、いろんな表情を見せてくれるようになりました。非常に嬉しい。
聞けばご家族と話すときはいつもこんな感じと、、、なんだそれ、嬉しすぎる。
ほのちゃんを紹介するときは、よくミニマリストと表現されてますね。
これは持ち物がというより、なんだろう、出力がっていうことなんですが、これに関しては彼女の演技スタイルや生み出した振り付けを見ていただいた方が早いと思うので割愛します。
だけど注目すべきなのは、ミニマリストなんだけど、そこに留まらないエネルギーとパワーを持ち合わせているという点です。
そこに合わせて、悟りを開いたかのような達観した視点とそうかと思えばおちゃめな子供心まで見え隠れしちゃって、私たち10期は4年間でもう虜になってしまってますね。
みんな大好き、まつした節。あなたも劇場でとくとご覧あれ。
それでは今回は、この辺りで。
お相手は4回生の福島優菜でした。
〈松下朋花 出演歴〉
2019.9
四国学生演劇祭vol.4公演『不条理(天瀬昌ム:脚本・演出)』【女】役
2020.2
〈芸術産業廃棄物〉旗揚げ公演『アボカド、²(スギタ コウヘイ:作・演出)』出演
2020.9
SARPvol.18『星の祭りに吹く風』よねこ 役
2020.12
SARP.19『S高原から』本間一子 役
2021.11
アート・シティ高松 文化芸術創出事業『solos』出演
2022.9
SARP.21『稜線とわたし』出演