授業紹介「インテンシブ・ワークショップⅠ」 (講師:三浦大輔)

【演劇コース授業紹介⑯】


「身体表現と舞台芸術メジャー」「舞台技術・公演マイナー」「アーツ・マネジメントマイナー」「演劇ワークショップ実践マイナー」で行われている舞台芸術に関する様々な授業を写真とともにご紹介いたします。

 

インテンシブ・ワークショップⅠ」
講師:三浦大輔

 

今回は、5月21日~24日の4日間開講された、三浦大輔先生による「インテンシブ・ワークショップⅠ*」の授業の一部をご紹介します。
*インテンシブ・ワークショップⅠ:多彩な身体表現のプログラムに参加し、自己発見や他者とのコミュニケーション回路開発の方法などを学ぶ。とくに演劇に必要な身体表現は、今第一線で活躍中の演出家による集中的なワークショップを通して学んでいく。

 

[講師プロフィール] 

三浦大輔
脚本家、演出家、映画監督、劇団ポツドール主宰

1975年生まれ、北海道出身。1996年に演劇ユニット「ポツドール」結成。以降、全公演の脚本・演出を務める。2006年に『愛の渦』にて第50回岸田國士戯曲賞を受賞。近年の主な作品にBunkamuraシアターコクーン『禁断の裸体』(15年/上演台本・演出)、パルコ・プロデュース『母に欲す』(14年/作・演出)、『ストリッパー物語』(13年/構成・演出)など。映画監督作に映画「愛の渦」(14年/原作・脚本)、「ボーイズ・オン・ザ・ラン」(10年/脚本)、「何者」(16年/脚本)など。

 

この授業では、脚本家・演出家で映画監督の三浦大輔先生を迎え、「映像を前提とした演技」と「舞台を前提とした演技」の違いと共通点について考え、それぞれにとったリアルな演技とは何かを実践とフィードバックを繰り返しながら体験しました。

授業で使用する戯曲は、三浦先生が主宰する「ポツドール」で2007年に上演された『人間♥失格』。この戯曲から抜粋したシーンの一部を2人ペアで演じました。

授業の1・2日目はカメラの前で演技をすること自体が初めての学生が多かったため、実際にカメラの前と観客の前では意識にどのような違いあるのかを体感しながら演じ、「映画など映像の現場で必要とされるリアルな演技を身につける」ためには何が必要なのかを三浦先生から意見をもらいながら模索しました。

映像の場合は、微細な表情の変化まで捉えるくれるので、目線やしぐさなどより細かな表現にフォーカスをあて、実践に取り組みました。

また、カット割りをすることで、テンポが出てシーンが成立しやすくなるなど、映像ならではの良さも体験することができました。

3・4日目には「映像を前提とした演技」をカメラを通さず、舞台作品のように演じたり、逆に「舞台を前提とした演技」で映像を撮ったり、様々な方法で実験的に違いについて考え、意見を交わしながら、実践とフィードバックを繰り返しました。

また、実際にやっている時と、映像を自分で見てみたときの感覚の違いや見え方の違いを分析し、そのずれをいかに無くせるかについてグループごとに考察し、実践で試しながら、自分に必要な技術を模索しました。

自分が演じてみることで感じることや、他の人が演じているものを観客の目線から観て、“なるほど!”と感じることも多くあり、三浦先生からのフィードバックを聞きながら、さらにそれぞれの違いや演じる上でのコツを個別に細かく教えていただきました。

演技するということにおいては同じでも、技術的な面では、それぞれに求められるものが違い、そこを考え抜き、映像、舞台、それぞれの「コツ」をしっかりと掴める4日間になりました。