授業紹介「インテンシブ・ワークショップⅡ(講師:深田晃司)」

【演劇コース授業紹介㉑】


「身体表現と舞台芸術メジャー」「舞台技術・公演マイナー」「演劇ワークショップ実践マイナー」で行われている舞台芸術に関する様々な授業を写真とともにご紹介いたします。

 

インテンシブ・ワークショップⅡ」

講師:深田晃司

 

今回は、11月25日~28日の4日間開講された、深田晃司先生による「インテンシブ・ワークショップⅡ*」の授業の一部をご紹介します。
*インテンシブ・ワークショップⅡ:多彩な身体表現のプログラムに参加し、自己発見や他者とのコミュニケーション回路開発の方法などを学ぶ。とくに演劇に必要な身体表現は、今第一線で活躍中の演出家による集中的なワークショップを通して学んでいく。

 

この授業では映画監督、脚本家の深田晃司先生を迎え、「演劇」と「映画」の違いについてや映画にとっていい俳優とは何なのかを4日間かけて学びました。

最初の2日間は映画の歴史や演技の変遷を学び、よい演技とは何か?などを実際に過去の映画作品を参照しながら学びました。

 

3日目~4日目には「映画制作ワークショップ」を行いました。

 

このワークショップでは、学生たちがA~Cの3班に分けられ、脚本制作・芝居・撮影、すべてを体験します。

 

1.脚本制作 テーマ:「別れ」(シチュエーション・セリフ・構成)

2.各チームの発表

3.撮影準備 (A班芝居・B班撮影、B班芝居・C班撮影、C班芝居・A班撮影)

4.   撮影(1シーン1カット)

5.深田先生撮影

6.上映会

 

脚本制作にあたり、「75文字演劇」というルールのもと、脚本づくりを行いました。

“1セリフ5文字以内”という制約で、5文字で表現できる、シチュエーションや台詞を考え、脚本をつくっていきます。

 

チームによって様々なシチュエーションがあり、
アイドルの卒業の瞬間を切り取ったものや、給湯室での井戸端会議をベースに繰り広げられる社内恋愛の気まずい空気感を表現したもの、宇宙旅行中のカップルの衝突など様々な物語が完成しました。

 

今回特に学生たちが苦戦したのは、脚本をつくったチームとは違うチームが監督をし、撮影をするということです。

演出をつけたり、ときに台詞も変えてしまい、どうすればこの物語をより面白くできるのかを探っていきます。

また、監督はカメラマンと相談しながら、物語が置かれている状況や登場人物の感情を表現するための構図やカメラワークも考えなければなりません。

慣れないカメラの扱いに苦戦しながら、各チーム納得のいく画を取ることができました。

 

学生分を取り終えた後は、深田先生の撮影に移ります。

撮影の前に、脚本の見直しや演技指導が入りました。

 

舞台と映像ではそのリアルの表現方法が異なり、映像では舞台のように広い空間ではなく、カメラが表情の細かな変化まで捉えるため、過剰な動きや表現は不自然になります。

また、台詞を「言う」のではなく、相手との関係の中で自然に出るような「演じている」と思われない演技 が求められることを学びました。

 

最後に上映会を行い、自分たちが撮影したものと深田先生の撮影を見比べました。

やはりプロの映像には奥行きがあり、二次元ではなく三次元として登場人物がいきいきと映し出されていました。

同じ芝居でもカメラの位置が変わればいかに見え方が変わるか、演劇とはまた違う映画の醍醐味を体験できた4日間となりました。