授業紹介「舞台美術Ⅱ(講師:カミイケタクヤ)」

【演劇コース授業紹介⑭】


「身体表現と舞台芸術メジャー」「舞台技術・公演マイナー」「アーツ・マネジメントマイナー」「演劇ワークショップ実践マイナー」で行われている舞台芸術に関する様々な授業を写真とともにご紹介いたします。

 

「舞台美術Ⅱ」
講師:カミイケタクヤ

 

今回は、1月30日~2月2日の4日間で開講された、カミイケタクヤ先生による「舞台美術Ⅱ*」の授業の一部をご紹介します。
*舞台美術Ⅱ:課題演目の舞台美術プランを考える。屋内劇場、美術館、屋外劇場などの環境や機構などの利点、欠点を考え発想していく。最終日には、プランをショーイングという形で発表。

 

[講師プロフィール] 

カミイケタクヤ(美術家)

「移動」の時間や景色や言葉などの中より遭遇、経過、喪失などを模索。
主には美術(インスタレーション、平面作品など)と舞台美術(演劇、ダンス、サーカスなど)を制作。
その他にWS、ライブパフォーマンス、舞台演出、小屋製作など幅広く活動をしている。

 

この授業では、美術家のカミイケタクヤ先生と学生4名で、シーソーをのように傾く舞台美術を製作し、最終日にはこの舞台美術を利用してショーイングを行いました。

ワークショップの初日は「何がやりたい?」「どんなことをやってみたい?」というカミイケ先生の問いかけから始まりました。例年通り、何をするか事前に決めているわけではなく、舞台美術でなにができるかを考えることからはじめました。

 

カミイケ先生の経験と、学生のアイディアを組み合わせながらどのような舞台にするか考え、シーソーのように、どこを踏んでも傾く台を作成することになりました。カミイケ先生に設営の方法についての説明を受けながら、実際にスタジオで仕込みを行いました。

 

設営するだけでなく、ショーイングを前提に、この舞台を使って何ができるかということも考えていきます。この舞台美術をどう使ったらおもしろいのか、観客からの視点も意識しながら話し合いました。

ショーイングは、学内の教員や学生に向けて行われました。

4人でバランスを取る緊張感や、物をどんどんとのせて行ったり、観客に実際に台上に上ってもらうなど、様々なパフォーマンスを盛り込んだショーイングとなりました。
舞台美術の製作技術を学ぶだけでなく、その先の実演にまで目を向けた、より実践的に舞台美術を学ぶことのできた4日間でした。

 

【ショーイングの様子】